鉄筋工の仕事とは?

鉄筋工事とは、ビルやマンションなどの建築物や橋梁やトンネル、高速道路などの構造物などのコンクリートで覆われたものの中に入る骨組みとなる鉄筋を網目状に組む仕事を鉄筋工事といいます。その工事を行う者が「鉄筋工」又は「鉄筋屋」と呼ばれています。

⇒1・加工帳、施工図作成

発注元から頂く現場の図面は、大工や設備などの建築関係者全体がわかるように描かれています。鉄筋屋がそれをみて、現場で鉄筋をいきなり取り付けするようなことはしません。
仕様書と図面から適切な材料を選択し、鉄筋の加工形状や数量を見積もり、加工場に発注します。また、現場の職人が材料を見て取り付けができるように施工図を作成します。

Fotolia_15957838_Subscription_Monthly_M

⇒2・鉄筋加工

現場で使用する鉄筋は、必要に応じて加工(適切な長さに切ったり、曲げたりすること)をしなければいけません。 鉄筋加工場では、各現場より出された加工帳をみて、鉄筋を加工し、そして、現場へ材料を送ります。

⇒3・配筋、段取り

加工場より送られた鉄筋を、作成された施工図をもとに取り付けていきます。 経験者が施工図をみて作業の段取り、または配筋の指示します。鉄筋を組み立てていきます。

⇒4・嵌合「かんごう」

鉄筋を配筋し、組み立てる途中、必ず鉄筋をつなげる作業があります。鉄筋をつなぐ方法は数通りありますが、機械式継手と呼ばれる方法では、カプラーと呼ばれるスリーブ状の物で鉄筋をつなぎます。つなぎ目にはエポキシやグラウトと呼ばれる接着剤を注入し、鉄筋をつないでいきます。 この作業は建物の強度に密接に関係するので手早いだけでなく、確実な仕事が求められます。

⇒5・結束

鉄筋を結束し綺麗に見栄え良くまとめて取り付け完了です。
結束も熟練の職人にかかれば、水平垂直平行が綺麗にまとまります。

⇒6・自主検査

鉄筋はコンクリートに隠れ、最終的には見えなくなってしまいます。だからといっていいかげんな仕事をして良い訳ではありません。組み立てられた鉄筋は、会社の製品です。 製造会社が自社の製品を検査し、品質を維持する事は、当たり前のことです。
上記一連の流れが、鉄筋工の仕事となります。
その後の工程で、第三者機関等が配筋検査を行い、コンクリート打設へ各業者が準備していきます。

現場風景を紹介します。